“初霜”の材料は、徳川時代信濃の国州羽の里(現在の諏訪、とくに諏訪湖東南岸地域)で、温泉地帯の農家が、冬期の副業の品として作り出した氷餅です。当時は、これを藩主に献上して珍重されていました。この氷餅を小さく切り、砂糖で包んだ雪のように純白な干菓子です。かむとさくさくと霜柱のような音を立て、やさしい甘さと餅の香りが口に広がります。昔を良く知る人はなつかしい味、最近の若い人は食べたことの無い食感として親しまれています。